サロン経営は、経営者の描いた未来に近づいていく
このたび、杉山法律事務所のホームページにて「理美容経営コラム」をスタートすることになりました。
このコラムでは、法律論だけを堅苦しく解説するのではなく、私自身が理美容業界に10年以上携わり、実際にサロン経営を行い、さらに数多くの理美容サロン経営者の方々と接してきた中で感じたことを、率直に綴っていきたいと思います。
理美容業界は、技術職でありながら、人材ビジネスでもあり、さらに店舗ビジネスでもある非常に奥深い業界です。
スタッフ採用・育成、離職、売上管理、店舗展開、賃料交渉、顧客満足――経営者が考えるべきことは本当に多岐にわたります。
法律トラブルが起きたときに弁護士へ相談することはもちろん重要です。
しかし、私がこれまで強く感じてきたのは、経営上の問題の多くは、法律以前に「経営者がどんな未来を描いているか」で大きく変わるということです。
私は、サロン経営は良くも悪くも「経営者の思った通りの形になっていく」と考えています。
1店舗を地域密着で長く愛されるお店にしたいのか。
5店舗、10店舗と多店舗展開を目指したいのか。
あるいは、少数精鋭で高単価・高利益のサロンをつくりたいのか。
正解は一つではありません。
小規模経営が悪いわけでもありませんし、多店舗展開が偉いわけでもありません。
大切なのは、「自分はどこを目指すのか」が明確になっていることです。
将来像が曖昧なままだと、採用基準も、育成方針も、出店戦略も、スタッフへの伝え方もブレてしまいます。
結果として、組織全体に迷いが生まれ、経営判断が後手に回りやすくなります。
逆に、経営者の中に明確なビジョンがあれば、判断基準が定まり、組織に一貫性が生まれます。
スタッフも「このサロンはどこへ向かっているのか」を理解しやすくなり、同じ方向を向きやすくなります。
私は、経営者の最も重要な仕事は「ビジョンを作ること」だと思っています。
現場に立つことも大切です。
売上を見ることも大切です。
スタッフ対応も、もちろん大切です。
ただ、それ以上に重要なのは、「この会社をどこへ連れていくのか」を決めることです。
経営者の頭の中にある未来が、少しずつ組織の未来になっていきます。
このコラムでは、理美容業界における法務・労務・店舗運営・採用育成など幅広いテーマを扱いながら、経営者の皆さまにとって少しでも実践的なヒントをお届けしていきます。
日々の経営の中で感じる悩みや迷いを整理するきっかけとして、ぜひ気軽に読んでいただければ嬉しいです。
私自身、理美容サロンの経営に 10 年以上従事してきました。そのため、理美容サロン経営者が日々どのような悩みを抱え、どのような意思決定を迫られているのかを、机上の知識ではなく実体験として理解しています。
また、私は理美容サロン経営の他、約 10 年間にわたり組織人事コンサルティングにも従事し、多くの企業の採用や人材育成、組織づくりを支援してきました。
理美容サロン経営において人材採用、人材育成、組織づくりといった「人に関する戦略」は、経営の根幹を支える最も重要な要素であると私は考えています。そして、人材が活躍できる組織をつくるためには、経営と法律の両方の視点が必要になります。
当事務所が目指しているのは、単なる法律問題の解決ではありません。経営者の想いや事業の方向性を理解したうえで、共に考え、共に悩み、事業の発展を支えるパートナーであることです。
理美容業界を熟知している弁護士として、経営者の皆様が安心して挑戦を続けられるよう、全力でサポートしてまいります。